2019年12月04日

イケメンはモテない






のむらです。


インパクトの強いタイトルに惹かれ、買った本。

「イケメンはモテない」


タイトルで分かります通り、基本的な対象はパートナーのいない男性への本です。

しかして、その実態は「円滑な人間関係を形成するための本」といったものでした!


著者は現役Youtuber 兼 某会社の役員。
もともと、学生で起業し、金銭を得たのち「モテ」について全力で研究・勉強・実践を様々な角度からされた人。
また、上手くいき始めた研究成果であるノウハウを周囲の人に渡して、その効果を検証しているという点が素晴らしい。
他者を勝たせる人は巡って、自身が勝てるようになりますから。何とかは人のためならず。


では、内容について。

大雑把に書けば、Youtubeで紹介されているノウハウを、それぞれ実践例を出して説明しているノウハウ本です。

実践例は、出会いの場面からLINEでのやりとり、食事(ランチ)へ誘い、デートへの誘い、そして告白へという流れを登場人物が進んでいきます。


行われている行動に関して、実験や実証されている効果の名称・その説明にも言及しており、論理を大切にされる方にはより納得感のある展開。

学問としては、主には心理学から相手への影響を追求しています。疑問を感じる解剖学も一部含まれていますが、そこはそれで。

心理学的切り口の例として、ラポール形成の基本であるペーシングやミラーリング、バックトラッキング。LINEへの応用も書いています。

一時期流行ったダブルバインドやアイブロウフラッシュなど。多くの手法を紹介しています。


このことから、単純に一つの手法をごり押しするタイプの本ではなく、

「人間関係を良好に形成するには様々なやり方があるんだよ」

と伝えてくれている本と言えます。

つまり、

男女関係以外にも、人とのつながりを深めたいという人・仕事にも大いに参考になる書籍です。


我々の活動に関心を抱いている方にも、人付き合いで悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。


自分の行動を振り返って、良いところ・もっと良くなるところを知る機会を得られるかもしれませんよ。



追伸

2019年11月現在ですでに3刷。


売れる要素も本の壮丁に仕組まれていそうです(笑)


  


Posted by コネクトスポット at 16:55 │コメントをする・見る(5)書評

2019年12月04日

そんなあなたに届けたい、様々な利用のかたち~高次脳機能障害のあるAさん~③

前回、前々回と高次脳機能障害のあるAさんの利用に至るまでの流れをご紹介しました。




今回はコネクトスポットを利用する際、具体的にどのように過ごし方を決めていくのかについて例を挙げてご説明していきます。



コネクトスポットのパンフレットでご紹介している利用の流れではオレンジの枠内の内容になります。
パンフレットはコネクトスポットのホームページから読むことができます


コネクトスポットでは一人の利用者さんに対して、一人のスタッフが担当者になります。
(他のスタッフもそれぞれの専門性を活かして関わります。)

個別プログラムの作成にあたっても主に担当者がサポートに入ります。
利用者さんの希望とありたい姿(1年後の目標)に対して、担当者はそれまでの道のり(計画)を考えるサポートをします。

道のりは
・心身管理の状態(健やかさを保つこと)
・生活習慣づくり
・地域生活、地域参画(仕事や地域活動など)
・自己表現、文化的生活(趣味や自分ならではの活動)
・ネットワークづくり(相談できる人との関係性づくり)
など様々な視点から考えます。

Aさんの希望とありたい姿は「自分の病気や障害のことを知りたい」
「自分の病気や障害と付き合いながら、やりたいことを見つけられている姿」だとすると・・・

道のりとしては
例えば・・・
心身管理の状態(健やかさを保つこと)でいうと、
→コネクトスポットで描きたい姿は
「脳梗塞の再発予防に必要な行動をとれる、障害との付き合い方をみつける」
→その姿に近づくために今どこまで行けてどこに壁があるか?
「病気に対する知識や障害の特徴について理解はしているが、生活への活かし方に不安がある.」
→ではコネクトスポットではどう過ごすのか?
「生活への活かし方について安心できるように、 看護師との日々生活の振り返りをする、作業療法士にアドバイスを受けながら日常生活の工夫と実践の振り返り」を行う

といったように考えていきます。

地域生活、地域参画(仕事や地域活動など)でしたら
→コネクトスポットで描きたい姿は
「自分に合ったペースで活動できる仕事を見つけられる」
→できていること、壁になっていることは
「無理のないペースで仕事をするためには工夫が必要なことは理解しているが、具体的にどのように工夫していけばよいのかわからない」
→コネクトスポットでは
「体験講座のプログラムや個別の作業プログラムに参加し注意や記憶力など自分に合ったペースを確認する、関心に応じてボランティアや職業体験に参加して自分のペースに合いそうなものを探す」
というように考えたりします。
 
生活習慣づくり、自己表現、文化的生活(趣味や自分ならではの活動)、ネットワークづくり(相談できる人との関係性づくり)の視点でもこのような流れで考えていきます。

このように個別プログラムを考えた上で日々のコネクトスポットの過ごし方を考えていくことになります。
ということは利用者さん一人ひとり過ごし方が異なってきますね。
これもコネクトスポットが「自分らしく」過ごせるポイントのひとつではないかと思います。


コミュニティーナース 中田



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Posted by コネクトスポット at 06:59 │コメントをする・見る(0)コネクトスポットの紹介