こんばんは。澤井です。
ABAの人は冷たいというイメージってある人はいますか?
僕もそういうイメージを抱いたこともありますが。
TEACCHの偉い先生にABAとTEACCHは違うの?って聞いたことがあります。
基本的にはおんなじやにと 英語で仰ってくれた記憶があります。
ABAは応用行動分析の略です。
最近ABA派の人と喋っていておもしろいなと思ったのは、
「フェイディングはスモールステップとおんなじ」と言っていて
ああ!!そりゃそうだとなりました。
フェィディング、fading(フェードアウト?)「消えていく、減らしていく」みたいな意味だと思います。
簡単に考えると支援を減らしてくということ。
僕は絵カードやスケジュールの支援が大好きなので、足し算で支援を作ります。
つい最近まで引き算の支援、フェイディングなんてどうなんだろうと思ってました。
一方で、
スモールステップについて
今できないことも できることを一つ一つ重ねていくとできるようになるということ
これってフェイディングと似てるという理屈です。
スモールステップのイメージ(子どものできることが伸びていくイメージ)
1 2 3 4 5とできる事が増えていきます。 いきなり1〜5までジャンプではなく、一つづつ本人のレベルに合わせてというところが大事です。
フェイディングのイメージ(子どものできることが伸びていく時に、支援者のすることが減っていくイメージ)
5 4 3 2 1と支援者は支援を減らしていきます。一方で子どもは支援者のヒントが減っても理解が増しているから1 2 3 4 5とできることが増えていく。
そう考えたら、支援を減らす ってなんとなく嫌だなと思ってたのが
フェイディングもスモールステップもおんなじことだなと気づきました。
優秀な支援者に出会うと、嫉妬もしますが、自分のできてなさ(=これからの伸びしろ)に気づけるので、ありがたいなと思います。
何より支援をちゃんとしている人を見ていると気持ちいいのです。やるべきことを手を抜かず、根拠に基づきつつ、そして支援を楽しみ自分を楽しむ。
良い支援って何かっていうと たぶん 楽しむこと 力を尽くすこと 実証されているやり方を使うこと
そういう意味では ティーチでも ABAでも 他の学問でもあまり変わりません、おそらく。
そして、支援者は自分を楽しむ余裕があるから 少しづつ自分の存在を減らしていく 依存関係にならない
そして、被支援者は自分を楽しみはじめ、少しづつできることが増えていく あるいは すでに持っていた才能を開花させるだけ
支援と被支援を乗り越える対話みたいな話も書きたいけれど、ちょっと自分の詳しいジャンルからずれるかな。
さて 今日はおしまい。 また
さわい拝
発達支援アドバイザー