2019年11月11日

不登校の種類と対応

不登校訪問カウンセラーの伊藤です。
今回は不登校の種類と対応について書きたいと思います。

私自身いじめ・不登校経験があり、
現在コネクトと別の活動として不登校の子のフリースペース運営もしています。

不登校にはさまざまな種類があり、原因もさまざまです。

①学校に行きたくない。
②学校に行けない。
③学校が自分に必要ではないと感じ、学校に行かない選択をした。

①は何らかの原因があり、学校に行くのがしんどくなったケース。
・いじめ
・先生からの言葉
・友達関係
・集団生活が苦手
・勉強が苦手

さまざまな理由がある為、原因を解決してあげたり、
その子に合わせた工夫ができれば学校に戻れる場合もあります。

②は学校に(行きたくても)行けないケース。
・特に理由はないけど行けない
・朝になると体調が悪くなる

こういった場合、学校に対して本人も気づかない何か根深いものがあるのか、
本当に理由はないのかわからないので注意が必要です。
朝になると体調が悪くなるといったケースは心の不安が体に出てる場合も多いので、
心からの場合、まずは心のケアを優先する必要があります。

午後から体調が回復するなどがあり原因が体調のみであれば、
学校と相談し午後からだけでも登校するようにしてもいいと思います。

③は学校に行く理由がわからない、なんで行かなければいけないのかわからないといったケース
このケースは学校に意味を感じていない為、無理やり学校に行かせるのは本人の苦痛になってしまいます。
自分に合った過ごし方やフリースクールなどに通うのも一つの選択です。

このように不登校にはさまざまなケースがあります。
不登校の背景に、家庭の問題や発達障害が隠れていることもあります。

お子さんが不登校になった時、親御さんに気を付けてほしいこと。

お子さんを責めないでほしい。
無理やり行かせようとしないでほしい。

「なんで学校にいけないの!?」
「学校に行きなさい!!」

学校に突然行けなくなるのではなく、行けなくなる前には子どもなりの葛藤があるはずです。

頑張ってちょっと無理して学校に行っていた子が、
不登校になった時、子どもの心は疲れきっています。

子ども自身も、なんで行けないんだろうと悩んで自分を責めてしまっている子もいます。

そんな時、親からさらに追い詰める言葉をかけられたら、
子どもの心は壊れてしまいます。

まずは今の状態のお子さんを受け入れてあげてほしい。
そして、子どもの心の声に耳を傾けてあげてほしい。
無理やり聞くことはしないでください。
自然と話すまで待ってあげてほしい。

学校に行き場をなくした子どもたちにとって、
残った居場所は自宅と親御さんしかありません。

家にも学校にも居場所がない。
一人で苦しんで命を絶とうとする子もいます。

だからこそ親御さんが味方となり、自宅が安心して過ごせる場所であってほしいのです。

学校がムリでも選択肢はたくさんあります。
フリースクール、フリースペース、子どもの居場所、、、
各地域でさまざまな取り組みも広がっています。

でも、そんな選択肢があることを子ども達は知りません。
学校に行けなくなったら、自分は終わりだと思ってる子も少なくありません。

子どもの人生にとって大切なことは何か。
学校に行くこと。がすべてではありません。

ほとんどの親御さんの願いは幸せを感じ生きていてくれることではないでしょうか?

子どもの命、そして心を守る。
大切にして欲しいなと思います。

親御さんも子どもが不登校になったら悩むのは当たり前。
不登校について相談できる場所や、親の会などもあります。
親御さんの心の余裕が子どもの安定にも繋がっていくのだと思います。
  


Posted by コネクトスポット at 22:00 │コメントをする・見る(0)不登校について専門的ノウハウ