2018年04月14日

怠けているのでしょうか?




元気に学校や仕事に行っていた子どもが、家で寝てばかりいるとご家族からは

「怠けているのでしょうか?」

「あんなに元気だったのになぜ?」

など疑問や戸惑いの声が見られます。

この質問をされた答えの前に、親御様がそう言った想いを持ってしまうのも理由があります。

親世代の方は学校に行かないことは怠学や怠惰とみなされていたことが多いです。
そして辛くても耐え忍んで頑張って来たと言えます。
「働かざる者食うべからず」と言う様にある程度の年齢になったら働くことが当然視されていました。

それ故に目の前の子どもの行動は理解することができなかったり、常識外れだと感じたりして困惑してしまうのです。

そうなると、無意識のうちに

「自分は行けたのになぜいけないのか?」

「昔の方が大変だったぞ!」

など過去の経験や自分の姿と比べて言葉をぶつけてしまいます。


タイトルの質問に話を戻します。
「親御様は怠けている様に見えるかもしれませんね。」とご家族様の想いを共感する一方で
「現在している行為にはお子様なりに意味があります」とお子様のニーズへ視野を広げる様にします。

親御様も初めは理解できないかもしれません。
その考え方の枠を少し緩めたり、広げたりすることでお子様に対する見方や考え方だけでなく、自分自身についても振り返る機会を提供します。
ひきこもり・不登校について関わる際には、子どもや親を変えようとするのに固執するのではなく、家族全体のあり方を見直すことが大切です。

コネクトスポットでは、ひきこもり・不登校の家族会へ参画に加えて、必要に応じて親御様への個別のコンサルティングも取り入れながら、家族全体へのアプローチを大事にしています。  


Posted by コネクトスポット at 09:01 │コメントをする・見る(0)ご家族様からの質問